現在、訪問看護ステーションは年々増えております。
その理由は、国の方針にあります。
患者さんを病院で診ることから、自宅で診る方向に政策をしているからです。

ですので、病院が減って訪問看護ステーションが増えていきます。訪問看護ステーションが増えるということは、求人も増えていきます。

夜勤がないところもあり、子育てしながらでも働きやすい環境で今人気がでています。

 

ここでは、実際に訪問看護に携わってある看護師や経験したことのある看護師の話を元に、やりがいやシフトや残業の実態をまとめてみました。

目次

・訪問看護のやりがい
・土日祝日休み
・実は訪問看護でも残業はある
・オンコールについて
・まとめ

 

訪問看護のやりがい

訪問看護では患者さんだけではなくご家族との距離も近くなります。
「あなたが来てくれるから助かるわ」と行ってくれることも多くあります。とくに個人で関わることが多いのでそのような言葉を頂くとやる気・モチベーションのアップになります。

また、関わる人数が少ない分、個人の観察力・アセスメント・技術などを発揮できるのも訪問看護の魅力のひとつと言えます。 病院での医療や介護は広い病室・廊下で行うので不便はありませんが、訪問看護では「どうすれば効率良く・上手くできるか」を考えなければなりません。

それは私たち看護師ができるかどうかではなく、「家族でもできるかどうか」です。限られた環境でどのようにすればご家族も本人の介護や医療がうまく行えるかを試行錯誤します。そのような利用者や家族との関わりで、ひとつのことを作り上げていくのも訪問看護の魅力だと思います。

 

土日祝日休み

事業所にもよると思いますが、訪問看護の大きなメリットは、平日の日勤の勤務だけです。
なので土曜、日曜や祝日など保育園が休みの日はほとんどの場合は仕事も休みになるので、夕方から朝までしっかり子どもと過ごす時間を取ることができます。

家事に育児と仕事の両立をしやすいのは育児を必要とする看護師にはもっとも大きなメリットではないでしょうか。
もし日勤だけでなくてもいいのであれば、一般的な病院と同じように365日24時間体制の訪問看護ステーションもあるので働くのもいいでしょう。

患者さんに応じた方法を考えなければならないため、いろんなアイデアが思い浮かびます。
その時に利用できないアイデアだとしても、他の場面や自分の家族など、プライベートなところでも活かせる時が来るのではないかとも考えています。

 

実は訪問看護でも残業はある

訪問看護には「残業がない」というのを見かけますが、やはり残業が発生することもあります。訪問件数が収益につながるので、勤務時間内は利用者宅をギリギリまで巡り、利用者宅を出たりステーションに帰る最中に勤務終了時間を迎えることは珍しくありません。

そして、訪問後、ステーションに帰ってから記録やカンファレンスがあるので、そこで残業が発生することがあります。
「残業なし」の求人に応募して転職したのに残業があるのは少し残念な気持ちになりますね。
ですが、もちろん残業がない働き方ができる事業所もありますので、しっかりと情報収集するのが重要です。

オンコールについて

以前の訪問看護は日勤のみの業務でしたが、現在では夜間の訪問看護や利用者から緊急の呼び出しなどの需要も出てきました。
そのため現在では夜間も訪問看護を行う事業所も多くなってきていますが、現在でも訪問は日勤帯のみの事業所もあります。

夜間のオンコールは事業者によりますが月に1回~5回ほどが平均です。もちろん手当が出ます。

基本的にはスタッフ一人で訪問をすることが多いのですが、 “複数名訪問看護加算”というものもあり、看護師二名や看護補助者などとの訪問看護を行う事業所もあります。
訪問看護の対象者も高齢者だけではなく、若者への訪問看護も対象となっています。また、介護や医療の法律が見直されることで医療だけではなく介護としての訪問看護も行われています。

このように事業所によっては夜勤や当直があったり医療を必要とする訪問看護から、日常生活の援助を行う訪問看護など、需要も多様化してきています。

まとめ

訪問看護ステーションと求人は増加傾向でやりがいも病棟以上にあります。給料も高めでカレンダー通りの働きができます。
事業所や地域によって、給料や休み、オンコールの頻度、業務内容など変わってきます。
入職してからこんなはずじゃなかったと思っても、遅いですので、

一度、比較検討する上でも、キャリアアドバイザーにお話をきいてみるとさらにイメージがつかめると思います。

(参考:「訪問看護師というお仕事」 「訪問看護師なんでも研究室」)

訪問看護求人ステーション 高木
岐阜県出身。Webコンサルティング会社、総合IT企業を経て、学生時代から知人であった代表の会社へ参画。
医療人と患者と事業所、ステークホルダー全員の幸せを考え、実現してまいります。